いよいよ迫る 「豊洲移転」 豊洲市場の特徴とは?

いよいよ迫る 「豊洲移転」 豊洲市場の特徴とは?

豊洲市場とは? ~豊洲市場概要~

・各街区と広さ

豊洲市場は 5街区(青果棟) 6街区(水産仲卸売場棟) 7街区(水産卸売場棟)に大きくは分けられ構成されています。

それぞれの役割としては

5街区(青果棟)
国内外 野菜や果物を集めて取引を行う「卸売場」と
飲食店や小売店などが仕入れに来る「仲卸売場」とに分かれています。

3階建て構造。
1階: 卸売場、仲卸売場、小口買参積込み場
2階: 事務所
3階: 加工パッケージ施設及び荷捌場

 

6街区(水産仲卸売場棟)
豊洲市場で一番大きな建物となっており、水産の仲卸店舗が集まる場所になっており、
飲食店や小売店などが仕入れをしにくる場となっています。

5階建て構造
1階: 仲卸売場
2階: 仲卸店舗上部棚
3階: 積込場、関連飲食店舗
4階: 積込場、関連物販店舗
5階: 機械室、屋外機置き場

 

7街区(水産卸売場棟・管理施設棟)
マグロなどの国内外からの水産物のせりをはじめとした取引が行われる場所になります。
見学者用のデッキからマグロのせりを間近で見られるよう設計されています。

5階建て構造
1階: 低温卸売場、活魚売場
2階: うに卸売場、マグロセリ室、事務室
3階: 低温卸売場、加工パッケージ施設
4階: 転配送センター
5階: 事務室

全街区の広さは 約40.7ヘクタールであり、
築地市場は約23.0ヘクタールで約1.7倍の広さとなっています。

 

豊洲市場の「特徴」とは?

築地市場から移転するにあたって、どのようなところが「豊洲市場」としての特徴になるのかをご紹介させていただきます。

 

食品の安心・安全の確保

築地市場を含めた今までの市場施設の開放型(壁で囲まれていない店舗での営業)施設から
市場施設をパーテーションで囲まれた「 閉鎖型 」として造られています。

閉鎖型にすることで高温・風雨などの影響から、鮮魚・青果の生鮮品の品質を守り、
鮮度の良いものを良いままに仲卸から仕入れることができます。
(流通期間中に途切れることなく低温に保つ物流方法:コールドチェーンの実現)

多岐にわたるニーズへの対応
飲食店や小売店などの新たなニーズに対応するため「 加工 」「 小分け 」などの機能を強化しております。

物流の効率化
荷捌きのスペースや駐車場スペースを十分に確保し、売場との一体化を強化し
車や荷の移動をよりスムーズにしています。

 

上記の特徴で大きく変化を目の当たりにするのはやはり「 閉鎖型 」の市場になり
コールドチェーン化するところでしょう。

築地でなじみにあった仲卸さん同士がひしめき合って営業を行っているところから
各店舗ごとに仕切りがありパーテーションで区切られ営業を行っている光景は少し違和感があるかもしれません。

ただ鮮度良いものを良い状態で仲卸さんから飲食店・小売店にわたり、そして私たちの口にはいる。
その コールドチェーン化 が日本の食文化をよりよいものにしてくれるかもしれません。

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