身近になった「産直野菜」 有名な産地野菜の特徴とは?
こんにちは! 市場の情報屋「ずみ」です!
日々の猛暑や台風に夜気圧の変化…お体バテ気味ではないでしょうか…?
そんなときはお野菜をしっかり食べビタミン補給です!
そんな野菜の中でも昨今、普通に見かけるようになった「産直野菜」
今回はその産直野菜にフォーカスしてみようと思います!
そもそも「 産直野菜 」とは?
産直野菜
略さずにいうと「 産地直送野菜 」
呼んで字のごとく、産地から直接送られる野菜のことをさします。
では産地直送の意味について、ウィキペディアを覗いてみると
産地直送(さんちちょくそう)とは流通形式の一つであり、生産者と消費者が直接に取引を行うことで、生産者から直接消費者の下へと製品が届けられるという形式。産直と略されている。これが行われることで製品は卸売業や小売業を通さないで消費者に届けられることから、消費者は安い価格で製品を入手することが可能となる。
(ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A3%E5%9C%B0%E7%9B%B4%E9%80%81 より)
皆様ご存知だと思いますが、
もともと野菜の流通ルートは大まかに
農家さん → 集荷組合(JAなど) → 市場(荷受) → 市場(仲卸) → 小売 → 消費者
というルートでしたが
昨今の産直野菜は
農家さん → 市場(仲卸) → 小売 → 消費者
や
農家さん → 消費者
など、間の業者さんを飛ばした流通ルートが多くなってきました。
その発端は 1970年ごろまでさかのぼります。
1970年ごろは消費者の需要が「安全・高品質」へ向いていました。
それにいち早く行動を起こしのが 生協で、消費者のニーズにこたえるべく産直を取り入れていきました。
その後、1980年代では量販店が「個性化・差別化商品」の販売に注力する中で有機肥料による農産物の産直を事業化するようになりました。
また「宅急便」や「郵便小包(ゆうパック)」に代表される小口貨物輸送業の発達により、
だれしもが一定の料金を支払うことでモノの送り受けが簡単になり、それを背景に通信販売方式による産直が一気に広まったといわれています。
このように流通の発達を背景に産直は増えていき今に至るのですが、ではその産直野菜の中でも有名な産地はなんなのか?
普段の野菜と特徴はどう違うのか? をまとめてみました。
有名な産地野菜 その特徴とは?
1度は聞いたことがある 「 京野菜 」
京都は地理的に海が遠く、昔から菜食中心の生活を送ってきました。
その中で生まれたのが京野菜です。京野菜は京都で作られた 野菜のことを言い、農家が品種改良を重ね、 一般の野菜よりも栄養価が高いとして 京都のブランドになっています。
お寺が多い京都。 精進料理など菜食中心の食生活が生み出した野菜ともいえますね。
代表的な野菜として
・九条ねぎ
江戸時代に京都市南区九条で栽培されたことから、その名をつけられたといわれています。
口当たりがやわらかく、上品な甘みが特徴のねぎです。
・聖護院だいこん
いつも使っている長い大根とは打って変わり、この大根はゴロっと丸い大根です。
名前の由来は文政年間に金戒光明寺に奉納された大根を、現在の左京区聖護院に住む農家さんが譲り受け栽培したのが由来とされています。
肉質がしまっており、煮崩れが少ないために ふろふきだいこん や おでん に最適です。
・壬生菜(みぶな)
京都のお漬物に欠かせない野菜のひとつ。
ビタミンと食物繊維が豊富で、食感はシャキシャキと歯ごたえがよく幅広い料理に用いられます。
料理人からアツい支持!? 「 鎌倉野菜 」
鎌倉野菜とは、実は京野菜のように特定の品種をあらわすのではなく、
神奈川県の鎌倉市や藤沢市周辺で栽培している野菜のことを指す通称となっています。
鎌倉野菜の一番の特徴はその 味の濃さ です。
鎌倉周辺は 山 と 海 に囲まれ、ミネラル成分を多量に含む土壌を有しており、そのため 味の濃い野菜が生産されています。
代表的な野菜として
・白ナス
その名のとおり皮が白いナスで
アントシアニンや葉緑素などの色素が無いため完熟しても紫色にならない不思議なナスです。
食物繊維や鉄分を含み、焼くとトロッとした食感になるおいしいナスです。
・紅しぐれ大根
鮮やかな紫色が特徴的な大根です。
この大根にはアントシアニンが含まれており、その量はなんと普通の大根の3倍程度含まれて居ます。
この大根は肉質が緻密で辛味がほとんど無いのが特徴です。
・もものすけ
大きさは一般的なコカブほどの大きさで、鮮やかな赤色が特徴の株です。
「 手で皮がむける 」かぶとして有名で、少し切り込みを入れるだけで簡単にむけるそうです。
食感はやわらかい歯ざわりで苦味がほとんどなく、ほんのり甘みが広がる生食のサラダに最適なかぶです。
寒暖差が決めて? 「 那須の高原野菜 」
那須高原は有名な酪農エリアであると同時に、農産エリアでもあります。
日中の日差しと夜の冷え込みによる「 寒暖差 」が品質のいい高原野菜を生み出す全国有数の農業地域です。
野菜は寒くなると自身が凍らないようにと、細胞内に溜め込んでいたでんぷんを糖に変えて糖分にする性質があります。
なので那須高原では、
たっぷり日差しを浴びて栄養を蓄えた後、高原の夜の冷え込みで存分に糖分を蓄えた野菜本来の旨味を楽しめる野菜ができるのです。
・高原キャベツ
見た目や色は一般のキャベツと変わりないが、
ビタミンcやビタミンK、ビタミンUなどが豊富に含まれており、柔らかく甘みがあるキャベツである。
・高原白菜
こちらも見た目や色は一般の白菜と変わりないが、
ビタミンCやカルシウム、鉄分を豊富に含み葉のやわらかさ・優しい甘みが特徴の白菜である。
高原の冷え込みもあいまって虫害が比較的少ないのも特徴です。
・高原大根
こちらも…そうなんです、見た目や色は一般の大根と変わりません。
ビタミンCを多く含み、たんぱく質やカロチンを豊富に含んでいます。
また、肉質は柔らかく独特のみずみずしさで口当たりのいい大根になっています。
総じて、他の産地野菜よりは見た目などあまり変化がありませんがその栄養素や食味の濃さには定評のある産地野菜となっています。
まとめ
日本は四季があり、その折々にすばらしい食材があります。
それと同様にそれぞれの産地にはすばらしい食材があふれており、それを作くっているすばらしい農家さんがいます。
そんな農家さんと近くなった昨今。 仕入れるルートは様々あるとは思います。
産地とつながりの深い仲卸さんから仕入れる
産地から直接仕入れる などなど…
そんなステキなお野菜との出会いを心から応援しております!
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