身が甘く味の濃い高級カニ ワタリガニの旬とは?
市場を回っているとハサミが鋭く、平べったいカニを良く見かけます。
その正体を調べてみると「ワタリガニ(渡り蟹)」でした。
市場では通年見かけるのですが、実際のところ「旬」はいつなのかまとめてみました。
ワタリガニ(渡り蟹)とは?
ワタリガニ(渡り蟹)
ワタリガニ科のカニ類の総称
日本ではガザミやタイワンガザミに代表されるガザミ属を指す名称。
甲羅の形から、菱蟹/ヒシガニとも呼ばれている。
特徴としては、一番後ろの脚が平たくオールのようになっており、泳ぐことができるカニです。
ワタリガニを購入する際のポイントとして
・できれば活きているものを買う
カニ類は自分が持つ酵素の働きで死んだ後急速に劣化してしまいます。
なので、できるだけ生きているものを選ぶことと、茹でガニの場合は甲羅が鮮やかな朱色で艶があるもの、腹が白いものを選びます。
・身が詰まっているものを選ぶ
手に持ってみてしっかりと重みがあるものを選びます。
また、甲羅の真ん中を圧してみてしっかりと硬くフワフワしていないものを選びます。
柔らかい物は脱皮して間が無いので身痩せしておいしくありません。
そして、第5脚(一番後ろの先が平たくなっている脚)の付け根の膨らんでいるところがしっかりと硬い物が身が詰まっているカニです。
市場で見かけるワタリガニのほとんどはぶくぶくを入れており、活かしている状態で販売されていました。
カニを美味しいタイミングで食べる、また美味しいカニを仕入れるコツとして上記が参考になれば幸いです。
ワタリガニの旬とは?
ワタリガニの旬は 「オス・メス」で変わるようです。
■メス
メスのワタリガニの旬は 12月から6月の初旬 までで、
赤い内子が美味しい時期となっており非常に美味しくいただけます。
この内子は味が濃厚で、焼き も 蒸し も濃厚な味わいが楽しめます。
カニのクリームパスタにすると濃厚なカニのクリームが楽しめます。
■オス
オスのワタリガは、7月から10下旬までで
メスのワタリガニのように内子は全く入っておらずですが
しかし身詰まりが大変よく、
とくに肩の部分にたっぷりと身があり甘く美味しいです
まとめ
知名度の高い タラバカニ や ズワイガニ などはもちろん美味しいですが、
ワタリガニもとても美味なカニです。
特に オス と メス で旬があり、それぞれの美味しさがあり通年楽しめます。
タラバカニやズワイガニのような脚の身を楽しむことは無いですが
その身の味の濃さが群を抜いています。
今の時期は オス が旬なので飲食店の仕入れご担当者様は食材のひとつとして仕入れてみてはいかがでしょうか?
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